宏彰が10歳の時に父親は交通事故で亡くなった。
千里は必死に働いて、女手一つで宏彰を立派に育て上げた。
宏彰は大学を卒業して就職したことをきっかけに1人暮らしを始めた。
千里は寂しかった。
寂しさを忘れる為に仕事に打ち込んだ。
たまに連絡を取り合うが、いくつになっても彼女ができない宏彰のことを心配していた。
宏彰はいつしか千里を女として好きになっていた。
それは決して明かしてはならない感情だった。
宏彰は千里への想いを忘れるためにも1人暮らしを始めたのだ。
だが離れることで千里への感情は増すばかりだった。
そんなある日、千里が会社から有給を取らされた。
働き過ぎの千里を会社が心配してのことだった。
会社が福利厚生施設として提携している温泉旅館に勝手に予約がされていた。
「1人で行ってもなぁ…」
そう思った千里は宏彰を温泉旅行に誘った。
久々の親子水入らずの時間と空間。
そこで積もり積もった宏彰の想いが爆発してしまう…。
母子交尾
翔田千里
9月11日発売です。
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